2014年01月07日

いま日本人に読ませたい「戦前の教科書」

日下公人さんの著書『いま日本人に読ませたい「戦前の教科書」』を紹介します。

私は自分が東京出身ということもあるかもしれませんが、以前から江戸に非常に興味があり、寺子屋に代表される教育、無駄の無い循環型社会といった江戸の文化や習俗に憧れています。

江戸に限らず地方でも庶民の識字率が高く、教育レベルは世界と比較しても非常に高かったようです。
そしてそれは明治、大正の教育へと続いていきました。

大正時代は江戸時代の町人文化を彷彿とさせるような明るさがあり、この本ではその大正時代から昭和7年までに使われた教科書の内容が紹介されています。

日下さんは昭和5年生まれで、小学生時代に実際に戦前の教科書を使って育った世代です。
この本の中では戦前の国語や修身の教科書の中の様々な文章が、当時の挿絵や言葉遣いのまま紹介されています。

これが小学校低学年の子が読んでいた文か!という驚きを覚えました。現代の子どもが使っている国語の教科書の内容が何て子どもっぽいのだろう(まあ、当たり前かもしれませんが。。。)と思えてしまう程です。

戦前はこういった教科書が国定教科書とされていて、日本人全員が同じものを使っていたそうです。
だから同じ釜の飯を分け合った仲のようで、同じ物語を大人も子どもも日本人全員が共有していたのは素晴らしいことだなと感じました。「同胞」という意識が養われると思います。

そして扱われている文章の題材に偏りが無くて、歴史上の偉人の興味深いエピソードや日本の地理や自然について、また外国の文化や外国人の寓話も登場します。

豊かな情緒を育むような日本人の美徳の象徴のような話もたくさん紹介されています。例えば、「稲むらの火」や二宮尊徳の話、「青の洞門」のような話です。

日本人の話だけでなく、ナイチンゲールや「燈台守の娘」といった外国人の心温まる物語も採用されています。
また、「我が国民性の長所短所」といった冷静な視点での日本人の性質の分析さえあります。

これらのことから分かるのは、戦前の教科書が非常にバランスが取れたものだったという事です。

日下さんもこの著書の中で仰っていますが、安倍総理の「日本を取り戻す」という言葉がありますが、どんな日本を取り戻そうとしているのかを私達が知ること、これが大切だと思います。

戦後のGHQの占領政策で失われてしまったものは一体何なのかが、この本を読んで少し理解できた気がします。

このような教科書なら日本人としてあって当然の「日本人としての誇り」が自然と備わりそうです。

印象深い日下さんの言葉を引用します。
p,72
「日本人として、世界の中で生きていく自覚や覚悟が、当時の教科書ではしっかりと身につくようにできている。あらためて読んでみると、とてもよくできている。今、このまま採用すればいいのにと思うほどである。」

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posted by やまと at 02:55| Comment(0) | 読了した書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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