2014年03月11日

東日本大震災3年 第1部・福島のいま 産経ニュースより

3年前の震災で亡くなった方々に哀悼の意を表します。また、被災者の方々に一日も早く安寧が訪れるよう切望いたします。

産経ニュースから、「東日本大震災3年 第1部・福島のいま」の記事から印象に残ったところを引用していきたいと思います。
被災地の現状を知りたいと思って読みましたが、復興が思うように進んでいないこと、被災者の数だけ苦悩があることを痛感しました。

【東日本大震災3年 第1部・福島のいま(1)】
「大熊町」の行方 「復興」何を目指すのか
復興拠点は4年後の30年4月にも、戻りたい人が戻れるようなインフラ整備を目指す。人口規模は町民1万1千人のうち1千人が戻り、除染や廃炉に従事する2千人を加えた計3千人を想定する。だが、中間報告に教育施設の記述はない。

 当初帰還が想定されるのはお年寄りが中心のためだが、石田さんは「子供を大事にすれば、親も年寄りも残る。子供の流出を防がなければ、誰が30年後の町を大事にしてくれるのだろう。このままでは町は消えてしまう」と問いかける。


【東日本大震災3年 第1部・福島のいま(2)】
広がる賠償格差 「見えない線」、地区を分断
浪江町から避難し、二本松市の仮設住宅で暮らす種苗店主、佐藤秀三さん(68)は「移住する人には100%の賠償が必要だが、帰還する人には150%の支援をしてほしい。移住する人と同じでは、帰る人などいない」と訴える。

 昨年8月の住民意向調査で、「戻りたい」は18%、「戻らない」は37%。佐藤さん宅は避難指示解除準備区域にあり、避難指示が解除されれば戻るつもりだ。

 「都市部へ移住する人には雇用もあるだろうが、戻る人はインフラも雇用もマイナスからの出発となる。われわれは単に故郷で余生を過ごしたくて帰るのではない。故郷を復興させたい。そして、あとに若い世代が続いてほしい」


【東日本大震災3年 第1部・福島のいま(3)】
帰還困難区域の未来 「除染の終わりが見えない」
浪江町は除染の完了を待って、29年4月に避難指示を解除する目標を掲げている。比較的線量が低い地域から帰還を促し、徐々に住める地域を広げていく考えだが、国による除染は昨年11月末に1地区で始まったばかりで、完了率はいまだに0%だ。

 浪江町は帰還困難区域が180平方キロと7市町村で最も広く、町域の80%を占める。帰還困難区域にある自宅へ、「いずれは帰りたい」という山田さんは、仮設住宅のこたつで緑色の断熱ボードを背もたれにし、厳しい冬を耐えていた。

 「除染は、効果も完了時期も、とにかく確実なものがない。終わりが見えない」


【東日本大震災3年 第1部・福島のいま(4)】
県外避難者 遠のく「共感」、それぞれの自立へ
福島市で働く夫と離れて東京都内へ自主避難し、小学1年の長男と都営住宅で暮らす女性(47)は「借り上げ住宅にいつまで入居できるのか。避難ママが集まると、その話で持ちきりになる」と訴えた。

 県外へ出た自主避難者には、仮設住宅や借り上げ住宅への入居支援がある。原則2年の期間は延長されているが、来年3月末から先は見通しが立っていない。

 「かわいい盛りの息子と暮らせないパパには申し訳ないけど、内部被曝を考えるとまだ戻れないと思う。でも、住宅支援が打ち切られると経済的に苦しい」

 その一方で、福島県内で自主避難する人たちからは「県外へ出た自主避難者が住宅支援を受け続けるのは不公平だ」といった声もくすぶる。避難者の境遇も思いも一様ではない。
(中略)
福島県南相馬市の「避難指示解除準備区域」から山形市へ避難し、家族と借り上げ住宅で暮らす元会社員の男性(60)は、悩んだ末に山形で中古住宅を購入することを決めた。

 家を買ったことを周囲へ話すことには、気兼ねがあるという。同じ避難者であっても、避難指示区域からの避難者、福島市や郡山市からの自主避難者…。それぞれ賠償や支援に格差があり、個人の事情も異なる。


【東日本大震災3年 第1部・福島のいま(5)】
置き去りの「心」 「帰りたい、お金じゃない」
福島市在住の詩人、和合亮一さん(45)は原発事故後、仮設住宅を訪れお年寄りたちの話に耳を傾けてきた。

 狭い部屋で、「こんなことでもなければ庭の草むしりができたのにね」と言って、泣いた女性。都市部へ移り住んでも、「自分たちは何も悪いことをしていないのに」と、どこか「敗北感」を抱える男性…。

 和合さんは「お年寄りたちはよく、『もう、あきらめた』と言う。何の見通しもないまま、時だけが流れて、あきらめてしまっている。あきらめさせられている。今、そうやって亡くなっていく人がとても多い」と話し、こう続けた。





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posted by やまと at 13:04| Comment(0) | 日本の現状 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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